【※実話】筋トレの知識ゼロの素人が、腹筋を割ってコンテスト優勝した話

このブログには僕がどうやって腹筋を割ったのか、、、、というか、体を作ったのか?という歴史的な話を書いてきます。

ざっくり内容を書くとこんな感じです。

 

・体重120kgの超デブからダイエットに成功したけど
・自分一人ではお寿司も注文できないくらいの小心者が
・「体を変えたい!」と筋トレをスタートしたが
・プロテインは「筋肉増強剤だ!」とマジで思っていて
・自宅で必死に腹筋やダンベルで筋トレしていたけど
・体は全く変わらなかった・・・けど
・コンテストで優勝するまでの体になることができた

 

ご興味のある方はぜひ^^

 

 

僕の中での「かっこいい体」というのは、痩せた細いからではなく、筋肉がある程度ついた逞しい体でした。

 

たいぞう

小学生の頃から自由帳や教科書にドラゴンボールのキャラクターや筋肉の絵を描いていたんですよね^^;

キノぞう

勉強しろ

 

  • ドラゴンボール
  • ドラゴンクエスト
  • スーパーマン

が大好きで、いつも目をキラキラさせながら漫画やアニメを見たり、ゲームをしたり映画を見たりしていました。

 

特に鳥山明先生の絵はどストライクで、教科書に載っている歴史上の人物をドラゴンボールのキャラクターにしていましたね。

 

 

もしかしたら自分が太っていて、お腹がポーンと出ていることも関係あったのかもしれません。

自分の体型は当然コンプレックスだったので、その真逆にある体に憧れ、「こんな体になってみたいなぁ」なんて夢見ていました。

 

そして120kg以上あった僕は色んなキッカケや試行錯誤の末、50kgほど痩せることができました。

 

しかしその痩せていく過程で気がついたのです。

 

キノぞう

どうやらこのまま痩せても、かっこいい体になれそうにないぞ、、、

 

これはとてもショッキングな気づきでした。

僕は痩せたら勝手に腹筋が割れ、ドラゴンボールの悟空のような「筋骨隆々の体」になれると何故か思っていたんですよね。

だからダイエットもワクワクしながら取り組めたのに、どうやらその夢も叶いそうにありません。

 

今考えると至極当然で何を言ってるんだ?と思う話ですが、当時の僕は本気でそう思っていました。

 

たいぞう

※痩せたら腹筋は割れますが、僕が憧れているのはうっすら割れて見える腹筋ではなく、シックスパックの深い溝が刻まれたインパクトのある腹筋でした

 

そこで、若い頃筋トレにハマっていた父親に相談します。

 

たいぞう

※父親が自宅でベンチプレスをしていて、母親がサポートに入ったときに、力んで破水して産まれたのが僕という逸話があります(笑)

 

キノぞう

ねぇ、どうやったら腹筋を鍛えられるの?

よし、毎日腹筋をやるんじゃ!

 

・・・信じられない普通の会話ですが、ここで父親に言われたのはとても面白いトレーニング方法でした。

 

泰蔵、毎日100回はできるか?

キノぞう

そんなの出来っこないよ!

そうじゃろう。では、昨日よりも1回多くならどうじゃ?

キノぞう

うん。それならできるよ!

よし、では毎日「昨日+1回」をやってるんじゃ!

キノぞう

わかった!

 

ということで早速その日、30回腹筋をやりました。

 

キノぞう

マジ余裕

 

そして翌日は31回。その次の日は32回。このように「毎日+1回」という腹筋を始めたのです。

・・・これがかなり良い経験になりました。

 

自分でもビックリなんですが、律儀に2年間も毎日欠かさずやったんですよね。

その結果、なんと全く体は変わらなかったのです。

 

たいぞう

・・・・・・。

 

「もっと早く気づけよ!」って話なんですが、やり出したら習慣になってしまい、止めるに止められなくなってしまうんですよね。

「しかしいい加減に無駄だろう」と思い、キリが良い2年という日に辞めたことを覚えています。

 

なので、最後の方は毎日700回以上やっていたんですよね。。。

ここまで来ると「腹筋を割りたい」ではなく、「約束を破りたくない」「記録をストップさせたくない」という別の目的で動いていました。

 

キノぞう

止めたら負けだと思ってました

 

そんな無駄とも取れる「昨日+1回」の腹筋では

  • 腹筋を毎日やっても理想の腹筋にはなれない
  • 毎日やることで習慣となり、無理なく継続できる

という学びを得ることができました。

 

ちなみに数ヶ月経った段階で「こりゃ変わらんぞ」と思い始め、毎日ではなかったと思いますが腕立てもやっていました。

(※今思うと、フォームはなってなかったと思います)

 

ダンベルを購入!

 

そして実は、途中の段階で「もっと加速させたい」と思い、ダンベルを購入しました。

実は腹筋に関してはあまり効果を感じていなかったのですが、腕立てをやることで多少大胸筋が発達している実感があったのです。

 

 

そこで、「自重では物足りない!」と感じ、ダンベルを買うことにしました。

 

当時はスマホはまだなく、ガラケー時代。

そしてパソコンは自宅にもあったのですが、使い方がわからずにほぼ放置プレイになっていました。

 

なのでネットで探す・・・という方法ではなく、ひたすら自分の足で店を渡り歩き、お眼鏡にかなったダンベルを探し求めたのです。

オッシュマンズ、ムラサキスポーツ、地元のスーパーなど、色々見て回った結果、最終的に買うことにしたのはドン・キホーテでした。

 

キノぞう

これでやっと進化できる・・・

 

バイクに乗り、隣町にある国道沿いの大きなドン・キホーテにいきます。

そして買ったのは、片方が最大10kgになる可変式のダンベル(2個セット)

(↑ネットで拾ったのですが、まさにこんなやつです・・・今だったらもっと違うのを買うw)

 

ダンベルを手に入れた僕の気分はまさに「鬼に金棒」

これで憧れのムキムキマッチョになれるぞー!!なんて、次の筋トレまでワクワクが止まらない状況でした。

 

そして翌日、早速僕をマッチョに導いてくれる魔法のアイテム「ダンベル」を使って筋トレを行うことに。

・・・しかし気がつきました。

 

キノぞう

何をどうしたら良いのかわからん。。。

 

そこでネット検索という頭のない僕が手にしたのは「muscle & fitness」という雑誌。

 

たいぞう

この雑誌が本当に好きで、当時定期購読をしていました

 

 

これはあくまで僕の価値観ですが、日本人ではなく外国人のマッチョにめちゃめちゃ憧れていたんですよね。

 

  • 筋肉が丸い
  • 手足が長い
  • 顔が小さい
  • 顔に凹凸がある(だから筋肉が似合う)

 

だから表紙や中に載っている筋肉マンの写真やトレーニング写真を見るたびにワクワクドキドキして、自分もマッチョになったような錯覚に陥っていました。

 

たいぞう

携帯の待受も、雑誌に載ってた外人マッチョでした(笑)

 

そしてこの雑誌、マッチョ達の食事やトレーニングが載っているんですよね。

こんな感じ↓

 

 

「ボディメイクも守破離!」ということで、この雑誌に載っているトレーニングや食事で、真似できるものはとことん取り入れていきました。

 

たいぞう

いや〜、本当に真面目でピュアでした(笑)

 

ちなみに海外の雑誌の日本語訳版ということで、日本では手に入らない(見たことのない)食材やメニューもたくさんありました。

馴染みのなかったものとして代表的なものは、オートミールがまさにそれですね。

 

 

「最近話題のオートミール」と聞くといつも驚くのですが、僕はこの頃(15年ほど前?)から食べていました。

 

そんなこんなで見様見真似で始まったダンベルトレーニング。

めちゃめちゃ爽快でやった感が半端なかったです。

・・・しかし、やった感とは裏腹に手応えは微妙でした。

 

体が変わっている感覚はあったものの、見ているゴールが「muscle & fitness」に載っているモデルさん。

 

キノぞう

このままじゃ雑誌に載れん…

 

今の自分の体とのあまりの差に、「このままじゃダメだ」と、自然と気付かされていったのです。

 

これもまた良い経験でした。

当時はアナボリックステロイド(筋肉増強薬物)という概念がなかったので、筋トレを頑張ったらどんどんムキムキになって、マッチョ外人のようになれると信じていたんですよね。

 

今考えると「あまりにもかけ離れた遠い目標」ではあったのですが、本気で自分の体に向き合い、真剣に筋トレしていたんですよね。

だから自分一人で始めた宅トレにも関わらず、ある程度追い込めていたと思います。

(もちろん今の知識があれば、何十倍も効率よくできますが)

 

そして少し変わったかな?くらいでは満足ができず、ついにアレに手を染めてしまうのです・・・・。

 

遂に、プロテインに手を出す時が…

 

これはかなりの苦渋の決断でした。

当時の僕にとってプロテインは「犯罪行為に等しい罪深き悪事」だったのです(笑)

 

今でこそ「プロテインは筋肉増強剤じゃないから(笑)」なんて発信していますが、そんな僕ですら最初は「法を犯す薬」「反則行為」のように捉えていました。

 

キノぞう

・・・マジです

 

だから物凄く躊躇し、葛藤したことを覚えています。

 

しかし、今のまま筋トレを続けても、体が変わる気がしない。

憧れの体型になるためには、雑誌の中で紹介されている「筋肉増強剤(プロテイン)」に手を出す以外道が見えない。

今までひたむきに努力を重ねてきたけど、、、、ここまでか。。。

 

いや、たかが「いい体になりたい」というだけで、お母さんを裏切ってはいけない。

必死になってここまで育ててくれたんだ。

母や父を裏切って悲しませるようなことがあってはいけない。

 

キノぞう

・・・・でも、体を変えたい

 

そんな葛藤の日々を繰り返し、ついに決断してしまいます。

両親に内緒でプロテインを注文したのです。

 

そして数日後。

泰蔵!何か届いたぞ!

キノぞう

あぁあぁぁあぁぁ大丈夫大丈夫!オレが受け取る!

 

そう言って部屋の奥に隠し、ついに悪魔の筋肉増強パウダーを手に入れました。

 

しかし、ここからがまた長かった。

 

キノぞう

本当に飲んでいいのだろうか?

キノぞう

たかが筋肉のために、悪魔に魂を売るのか?

キノぞう

もっと人生楽しいこともあるだろう。

キノぞう

こんなことで棒に振ることはない。

キノぞう

いや、ダメだ。
せっかく意を決して頼んだんだから、もう飲んでしまおう。

キノぞう

一回飲んだら二回も三回も同じだ。

キノぞう

早く封を開け、楽になってしまおう…!!!

 

このように「天使のたいぞう」と「悪魔のたいぞう」が常に頭の中でバトルしていました。

 

たいぞう

・・・これ、本気の実話です(笑)

 

もしかしたらプロテインに対して、このように思ってる人、今もいるのかなぁ…?

(いや、流石に今はいないか^^;)

 

そんなこんなでようやく意を決し、封を開け、シェーカーに入れてシェイク。

そして遂に、、、「ごめん、お母さん!!」と罪悪感に押しつぶされそうになりながら・・・・ゴクン。

 

飲んだ瞬間、込み上げてくる胃液。

すると、、、リアルに吐きそうになって、その後数時間気持ち悪くなりました。

 

・・・クッソ情けない話ですが、本当に本気でプロテインを飲むと細胞から組み替えられてしまう、、、くらいの薬物と捉えていたので、そのメンタルの影響で胸焼けのような気持ち悪さに襲われました。

 

たいぞう

人の心理状態って凄いですね^^;

 

いやー、今ではただの笑い話ですが、こんな風に本気でプロテインを誤解してビビっていた自分が、ちょっと可愛いなって思います(笑)

 

妹の力を借りて、遂にあのジムに入会!

 

ダンベルを手に入れ、プロテインを手に入れた僕。

そう。まさに「勇者の剣」と「勇者の盾」を手に入れた感覚です。

 

こうなればもう鬼に金棒。

憧れの体になるのも時間の問題!!

 

キノぞう

・・・ではありませんでした

 

プロテインは初めの方こそ吐き気を襲われたわけですが、気がつけば普通に飲んでいる僕がいました。

なんで飲めるようになったかというと、、、、全然体が変わらないから。

 

「プロテインを飲んだら、加速度的に一気に体が変わる」と信じて疑わなかった僕ですから、それ相応の毒物と理解して意を決して飲んでいたわけです。

しかし、いくら飲んでダンベルトレーニングに励んでも、一向に体は変わりません。

 

キノぞう

おいおい、どういうことだよ
プロテイン飲んだら筋肉つくんじゃなかったのか!?

 

やり場のない怒りを自分の筋肉にぶつけてトレーニングを繰り返し続けていたのですが、それでも体は全く変わりません。

 

キノぞう

そうか、、、そうだよな
そんなうまい話があるわけがない
プロテインなんてただの消費者を騙す粉だ

 

期待値が高かった分、反動でこんな風にも思うようになり、いつしか罪悪感も消えてサラッと飲むようになっていました。

そんなある日、妹から耳を疑う言葉が。

 

私、ジムに入会した!

 

喉から手が出るほど・・・の使い方はおかしいですが、まさにそのくらい「今自分が欲しいもの」がそこにあることに気が付きました。

・・・いや、実は気がついていたのです。

 

自宅での自重トレーニングでもダメ、ダンベルを使ってもダメ、プロテインを飲んでもダメ。

そうなると、残された道は「ジム」しかありませんでした。

 

だからいつも muscle & fitness を見ると、思春期の好きな人を眺めるようなウルウルした目で、ゴールドジムの広告を見ていたことを覚えています。

 

キノぞう

大きくなったらゴールドジムと結婚したい!

 

しかし、当時僕が住んでいた町田にはゴールドジムはありません。

一番近くても、電車で小一時間かけた場所にある都心部。

 

もちろん行けなくはないですが、仕事が終わる時間もバラバラだった状況の中、週に何回も通うことを考えるととても現実的ではありません。

だからゴールドジムは、「いつか一度行ってみたいなぁ」くらいの憧れの場所で、まさにテレビや雑誌の中のキラキラした想像の世界という位置付けでした。

 

キノぞう

憧れのハワイみたいなもんです

 

とはいえジムでのトレーニングへの憧れは消えることはなく、地元の総合体育館に行ったこともあります。

しかしここも1駅隣で、さらに駅からちょっと遠いという立地の関係もあり、たまの休日に行く程度でしたね。

 

そんな中妹からの衝撃告白、「私、ジムに入会した!」

ずっと欲しくて狙っていたけど、手に入れることができなかった憧れのオモチャを、サクッと買われた感覚でした。

 

キノぞう

ど、、、どこのジムに入ったの?

 

ドキドキしているのがバレないように、冷静を装い妹に尋ねます。

 

ん?ティップネスだよ!駅近くの

 

確かに近くにティップネスというジムがあるのは知っていました。

しかし、僕は門を叩くことはできなかったのです。

 

その理由はシンプル。

 

キノぞう

・・・一人で行くの怖い

 

もともと体重120kg以上もあって、コンプレックスの塊。

どちらかと言わなくても、とても消極的で臆病な性格で、人に話しかけることができない。

 

回転寿司でも、自分の食べたいネタを注文することもできない。

だからいつも、妹が注文する時に「僕のも一緒に頼んで」とお願いするくらいの小心者でした。

 

キノぞう

次は玉子とサーモンをお願いします

 

ちなみに体育館に関しては、確か父親か友達かと一度一緒に行った経験があり、「あー、ここでチケットを買って、ここで渡して入ればいいのか」と勝手が分かったので一人でも行けるようになっていました。

 

キノぞう

一回行けば大丈夫

 

しかしジムとなると、障壁がグーンと高くなります。

1度使うのではなく、入会という壁。

 

  • そこには何が必要でいくらかかるのか?
  • わからないことを言われたらどうしよう
  • 受付やスタッフの人に「この人痩せたいんだ」とバカにされそうで怖い
  • 入会したいと意気込んで行っても、忘れ物があったら恥ずかしい
  • そもそも僕なんかが行っていい場所なのか?

 

今だったらネットで簡単に調べることができますし、そうじゃなくても電話一本で済みます。

というかその前に、「誰もお前なんかにそこまで興味ない」っていう話なんですが、興味あるないではなく、自分が恥ずかしい思いをするのが辛くて怖くて、だったら最初から挑戦しない・・・という心境だったんです。

 

キノぞう

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、、、poison!

 

だからティップネスがあるのは知ってはいましたが、一歩を踏み出すことができずに遠くから眺めている状況でした。

そんな理想の場所に、なんと妹が入会したというのです(!!!!)

 

キノぞう

姉さん、事件です(古い)

 

「これを逃したらもうチャンスはない」と、必死に策を考えた結果、妹に連れて行ってもらうことにしました。

 

しかも、僕が自発的に行くというていではなく、妹が「お兄ちゃんと一緒に行きたい」というていで・・・。

そして妹に言います。

 

キノぞう

ねぇ、ティップネス一緒に行ったら楽しそうじゃん
お兄ちゃんも連れて行きたいと、受付の人に聞いてみてよ

 

完全に「何を言ってるんだバカやろう」という話ですが、「どうしても入会したい!でも、恥ずかしいからこの気持ちを悟られたくない」という心境で、冷静を装うのに必死でした。

そんな情けないキノコのお願いに、優しい妹は「いいよ!」と言って、僕とティップネスを繋いでくれたのです。

 

そんなこんなで、なんとかティップネスへの入会ができた僕は、夢にまで見たトレーニングマシンが並んだ空間に足を踏み入れます。

 

キノぞう

筋肉の宝石箱や〜・・・

 

そこはもうジムニーランド。

世界が変わるというか、ここから体と人生が変わっていくんだなぁという感覚に包まれました。

 

・・・ちなみに、後にパーソナルトレーナーとなり、パーソナルトレーニングジム Bodyke の代表をしてる僕ですが、妹は Bodyke でもトレーニングをすることがありました。

その時に「泰ちゃん最初はジムに一人で入会もできず、私が連れて行ったよねー。今ではそれが逆転してこんなになっちゃって(笑)」なんて言われました。

 

筋肉の聖地、ゴールドジムが近づいてきた!!

 

妹のコネ(?)のおかげで無事にジムに入会できた僕は、伝説の剣や鎧などフル装備を手に入れて、もうゲームをクリアしたような感覚でした。

楽しくてたまらない。そんな毎日だったなー。

 

・・・しかし、世の中そんなに甘くはありません。

さすがに自宅でトレーニングしていた頃に比べると「お、ちょっと体が変わってきたかな」という感覚はありましたが、それでも話にならないレベル。

 

キノぞう

やはり DNA の壁なのか、、、、

 

この頃になると当然「ダイエット」なんて頭は1mmもなくなっていました。

多分この頃くらいです。

 

(ちなみにこの頃くらいには、痩せたことにより自分に自信が持てるようになり、性格が変わっていました)

 

実はこの写真、当時は結構お気に入りショットで、「おおお!オレ筋肉ついてる!!」とテンション上がっていました^^;

しかしこれは光の加減で撮れたかなりの奇跡の一枚で、実際にはフラットな体型でした(笑)

 

今でこそ知識があるので当時のやり方を振り返ると、「なんて遠回りしてるんだ・・・」って思いますが、当時はそんなことも梅雨知らず。

必死に自分が思う「全力の努力」を捧げていて、その結果がこれです。

 

僕が憧れているのはこんな体。到底満足することはできません。

 

 

トレーニングを本格始動したとき、この二人に憧れていて、僕の爆発的なモチベーションになっていました。

 

 

ジムに入会して数ヶ月も経つと、次第にジムでトレーニングができている現実にも慣れてきて、モチベーションが下がってきます。

というか、瞬発的に上がっていたモチベーションが、通常のラインに戻ってきたという感じですかね。

 

しかも体は想像以上に変わらない。

これは完全に DNA の違いで、純日本人の僕には叶わぬ夢なのか・・・・

そんな風に思っていました。

 

キノぞう

生まれ変わったら外人になりたい

 

すると、あんなに毎日楽しみに通っていたジムも、次第に足が遠のいて行きます。

週に3回とか決めて通っていたのが、週に2回になったり、週に1回になったり、終いには2週に1回になったり・・・と、どんどんペースが落ちていったのです。

 

たいぞう

きっとこれ、あるあるですよね

 

ジムでお客様のカウンセリングをしていて「ジムに通ったことはあるのですが、数ヶ月行って辞めちゃいました」とかよく聞きます。

実際に僕もこの時、「辞めるか辞めないか」で結構考えました。

 

その時の僕の心境や状態がどうだったかと言うと

  • 仕事で疲れてるのに、なんでわざわざ自分から疲れることをしに行かなければならないんだ
  • 「よし!今日はジム行くぞ!」と言ってテレビを見始めたら、気づいたら夜で「今日はもう諦めよう」
  • 「今日はジム行くぞ!」と1日がスタートしたのに、仕事で疲れたりむしゃくしゃすると「今日はもういいや!」

こんな感じだったんですよね。

 

でも、ジムに行くとまぁまぁ楽しい。

やり方が正しいかはわからないけど、少〜しずつトレーニングの使用重量も上がっている。

・・・もう少ししたら、フリーウエイトのエリアに入れるかもしれない。

 

※ちなみに入会したての頃は、フリーウエイトエリアに行くのが怖くて、ずっとマシンエリアから憧れの眼差しで眺めていました。

ゴリゴリトレーニングやっているムキムキの人に「お前みたいな素人は来るな」「オレのトレーニングの邪魔なんだよ」と思われそうで、怖くて立ち入れなかったんですよね。。

 

キノぞう

細いタンクトップの黒光り筋肉マン怖い

 

だから夜ではなく日中にジムに行けることがあれば、そういった「本物」の人たちが比較的いないので、勇気を出してフリーウエイトエリアに入ることができました。

その時ばかりはバーベルやダンベルを使って、大人の階段を登ったような満足感や達成感に包まれながらトレーニングをしていたことを覚えています。

 

たいぞう

月に何回か訪れる、貴重なご褒美的な時間でしたね^^;

 

それでも本心としては、やはり「雑誌で見たあの体になれる気がしない」という感覚が強くありました。

そこで自分に問うのです。

 

【A】このままだらだら通い続けるか
【B】効果がないので、このまま辞めるか
【C】やるなら切り替えて、真剣に向き合うか

 

まず A はすぐに省かれました。

だらだらやるくらいなら辞める。続けるならキッチリやる。この2択で考えたのです。

 

・・・出した結論は C でした。

やるならしっかりやろう。頻度もしっかり上げて、もっと情報収集をして前向きに取り組もう。そう誓いました。

 

そしてリスタートとなったジム生活ですが、ある時「オレ持ってる!!!」と感じる出来事が起こります。

 

それはいつも通り仕事から帰ってきたある日のこと。

当時住んでいたマンションに入りポストを見ると、驚愕のチラシが飛び込んできました。

 

キノぞう

・・・・こ、これは!!!!

 

そこに書いてあった文字は・・・「ゴールドジムオープン」

僕はその場で全身の毛が逆立つような興奮状態になりました。

 

 

2009年だから、12年前ですね・・・・早い^^;

ずっと憧れていたゴールドジムが、、、ついに自分の地元にやってくる。

 

キノぞう

やばい!オレ持ってる!!願えば叶うんだ!!!

 

そんな風に思ったことを覚えています。

興奮しながら階段を駆け上がり、部屋に入ってベッドに座り、チラシを隅から隅まで舐め回すように見ます。

 

キノぞう

そうか、正式オープンは●ヶ月後だけど、その前に会員を募集するんだな。

 

こうして迷わずオープン前に申し込みをしにいって、ゴールドジム エクスプレス町田の3番目の会員になりました。

 

ちなみに会員申し込みをしに行った段階では、工事中だったのかジムの内装設備などは一切見ることができず、ゴールドジムが4Fに入るビルの1Fに特設された申し込み会場(と言っても、机と椅子があるだけ)だったのですが、迷わず入会。

そして数ヶ月後、夢にまで見たゴールドジムライフが始まりました。

 

正式オープン後のゴールドジムに入ると、そこには想像を絶する夢の世界が広がっていました。

 

キノぞう

筋肉の流星群や・・・・!!!

 

今まで通っていたティップネスとは、マシンの種類も、ダンベルの重さも、広さも天井の高さも、そしてガチ感漂う雰囲気も、何もかもが「レベチ」で、「ここでオレは変われる」と確信しました。

 

たいぞう

「フィットネス・健康第一」みたいな雰囲気ではなく、「ゴリゴリのハードコア」な内装が最高でした(笑)

 

例えるなら、流行りのJポップが流れる中で「イチ♪ニッ♪」とエクササイズを楽しむ善良な市民が汗を流す穏やかなフィットネスクラブから、ゴリゴリの黒人ラッパーが歌う低音強めのヒップホップが響き渡る店内に、ダンベルやバーベル、高重量のプレートがぶつかり合う「ガチャン」という重い金属音と、まるでゴリラのような露出多めの筋骨隆々な漢たちの力む息遣いや、怒号とも取れる「ワンモア!」「カモン!」「ぬおぉぉぉ!!!!」というゴリラの雄叫びが飛び交う牢獄ジムに送還された感じ。

 

たいぞう

僕自身若干ビビりながらも、なんとか極悪の囚人たちに見つからぬように、目立たずになんとか鍛錬を重ねていこうと頑張っていました(笑)

 

・・・・しかし、ゴールドジムに入っただけで体が変わるほど、世の中甘くありません。

 

ティップネスで頑張ってた時と同様、いくら頑張っても体の変化は変わらないか、良くて牛歩程度の進化。

そしてモチベーションは少しずつ下がり、気がつけば通う頻度が落ちていくのです。

 

(書いていて思ったのですが、僕は自発的なモチベーションがあったのでなんとかジムライフを保っていましたが、普通の人はベースにそこまでのモチベーションがないと思うので、、、そりゃあ数ヶ月でジム辞めますよね^^;)

 

そんなゴールドジムライフ、このままフェードアウトか、、、、と思いきや、またもや僕の人生を変える出会いがありました。

 

僕の体も心も変えた「師匠」との出会い

 

ある日。いつも通りゴールドジムでトレーニングをしていると、「ん?あの人見たことあるな」という人がいたんです。

どこで見たことがあるかと言うと、以前通っていたティップネス。

 

そう。

その人もティップネス会員だったのですが、ゴールドジムのオープンと共にジムを移籍していたのです。

 

きっとそんな人は何人もいたんでしょうけど、僕はその人だけピンときました。

なぜなら、その人の体がめちゃめちゃかっこよかったから。

 

キノぞう

なんてキレイなバランスなんだ、、、

 

他にも「本物」と僕が呼んでいたカテゴリーの人はたくさんいましたが、筋肉がしっかり肥大していて、しかも絞れている。そして全体的な筋肉のつき方のバランスが良い。そんな人はまずいなかったんです。

 

時代ですよねー。

当時は大会と言えば「ボディビル」くらいしかなかったわけで、今で言うフィジークとかフィットネスモデルのようなカテゴリーは、少なくとも日本ではなかったと思います。

 

ゴールドジムで見たその人は、まさに時代を先取りしたそんな体で、僕は「どうやったらあんな体になれるんだろう」と興味津々で、チラチラ見ながらトレーニングをしていました。

 

 

そしてトレーニングが終わり更衣室に行きます。

すると、なんとそこでその人にバッタリ。

そして声をかけてくれました。

 

こんにちは、ティップネスにいましたよね

キノぞう

はい、いました!(あなたも)いましたよね!実は気になっていました(笑)

そうなんですね。僕はKと言います。実はアメリカから日本に帰ってきたばかりなんです

キノぞう

泰蔵です!・・・そうなんですね!フィットネスの本場じゃないですか!日本とは全然違うんですか??

はい。アメリカと比べると、やっぱり日本は遅れてるな・・・って感じますね

キノぞう

やはりそうなんですか。どこがどう違うんです?

泰蔵くん、この後空いてますか?よかったらご飯一緒にいきませんか?

キノぞう

え!いいんですか?ぜひお願いします!(ドキドキ)

 

記憶が定かではないのとかなり端折ってますが、こんな感じでKくんと初めて出会ったその日に、そのまま一緒にご飯に行くことになりました。

ちなみにこの時僕は、嬉しい反面、何か騙されたり変なところに連れて行かれたりしないかな・・・と、内心オドオドしてビビっていました(笑)

 

シャワーを出て一緒に向かったのが「ステーキのくいしんぼ」というお店。

そこで僕はいつも通り「トレーニング頑張ったから、筋肉のために・・・」と、特大ハンバーグとライスセットを頼みました。

 

キノぞう

筋肉ちゃんお疲れ様!ご褒美だよ♪

 

ちなみにこの店はライスがおかわり自由なので、もちろんライスはお代わり。

そこで聞いたKくんの話はとても刺激的で、それこそパラダイム転換がいくつも起こりました。

 

ざっくり書くと

  • Kくんはカリフォルニアに10年ほど住んでいた
  • 向こうで筋トレをやってノウハウがある
  • 日本はプロアスリートですら遅れている

といった内容。さらに Kくんに言われた言葉が衝撃的でした。

 

泰蔵くん、かっこいい体になりたいなら、そんなの食べてたらダメだよ

キノぞう

え・・・なんで??筋トレをして肉を食べていれば、どんどんいい体になって腹筋が割れたり逆三角形になれるんじゃないの?

 

そんな風に本気で思い込んでいたので、最初はKくんの言ってることの意味がわかりませんでした。

 

そして「じゃあ泰蔵くん、僕が知ってること色々教えてあげるから、これから一緒にトレーニングしていかない?」と言われ、「はい!!よろしくお願いします!!」と即答し、それからKくんに合わせたトレーニングライフが始まったのです。

 

ちなみに今でこそ当たり前のようになっている「PFC バランス」やボディメイクに特化した食事の摂り方、そしてトレーニング方法などを、この時期に学ぶことができたのは超絶ラッキーでした。

ちなみにこの動画で当時のエピソードを語っているので、よかったら見てみてください。

 

 

その後

体を作った基礎の部分は基本的にここまで書いた部分になり、この先はプラスαになります。

 

僕なりのイメージですが

  • ここまで → 一般的なボディメイク
  • ここから → 本格的なボディメイク(コンテスト・増量減量など)

なので、この記事の目的としては「知識ゼロから体を作った方法」で「一般的なボディメイク」になりますので、この先はサクッと書きます。

 

転機というか、目立った出来事としては大きく4つかなぁ。

 

①アンダーウェア・水着モデル

ボディメイクにどっぷりハマっていた僕の目に飛び込んできたのは、Twitter で見かけた「めっちゃカッコいい体」の方。

見ると

  • 都内でパーソナルトレーナーをやっている
  • アンダーウェアのモデルをやっている
  • 活動場所はゴールドジム

ということがわかりました。

 

キノぞう

こんな日本人いるんだ・・・

 

当時は「パーソナルトレーナー」なんて言葉は今ほど市民権を得ていなく、めちゃめちゃ珍しい職業って感じでした。

そして活動されている場所が都内ということで、機会がありタイミングが合えば会える・・・なんて思ったのです。

 

そしてちょいちょい都内のゴールドジムに遠征するようになったのですが、、、、ある日なんと、目の前に Twitter で見たあの人が現れたのです!!

めちゃめちゃ興奮した僕は、その方がお客様と話をされていたのですが、全く目に入らずに割り込んでいきました(笑)

 

キノぞう

こんにちは!泰蔵と言います!いつも見てます!!

 

そんな出会いからちょいちょいやり取りをさせていただくようになりました。

そしてある日、突然その方から DM が。

 

6月アタマに撮影あるのだけど、アンダーウェアのモデルやってみない?泰蔵くんの写真も見て、先方も是非とのこと!どうだろう?

 

この日めちゃめちゃ興奮して、当時付き合っていた彼女(現妻)と、師匠 K くんに報告しました(笑)

 

アンダーウェアのモデルなんて当然ですがやったことはなく、そもそも元々120kgのデブだった自分がモデルをやるなんて夢にも思ってなかったので、嬉しいという気持ち以上に驚きが凄かったです。

 

ぶっちゃけ「ボディメイク」という言葉自体まだあまり聞かなかった時代。

彼女からも家族からも友達からもあまり理解されなかったけど、夢中で取り組んでいたボディメイクが、初めて「認められた」という気持ちになりました。

 

たいぞう

心の底から嬉しくて、今まで以上に本気で体を作りました

 

さて、やるとなったからには “それなり” の体にしないといけません。

今までネットで見ていたモデルさんの「あのカッコいい体」には、程遠い自分がいます。

 

どうしたもんか、、、そして考えた結果、今から筋肉を増やすのは限界があると考え、「絞って筋肉の輪郭を出すしかない!」という結論に至り、人生初の本格的な減量をすることになったのです。

(※厳密にはこれまでも K くんと増量〜減量と繰り返していましたが、「絞りきる」ということを目指すのは初めてでした)

 

そして作った当日の体がこれ。

 

 

「初めての本格的な減量」にしては頑張ったんじゃないかなと^^;

 

しかしこの時、「やばい!絞ったらこれしか筋肉がないのか!!!」と気づき、ここからさらにボディメイクのギアが上がりました。

そしてこの後も年に2〜3回のペースで撮影のオファーをいただいたことで、半ば強制的に増量からの減量へのシフト(しかもガチ減量)することになり、お陰様で体を作ることができたと思います。

 

当時は「え!!3週間後に撮影!?!?💦」と焦って減量することも結構あってなかなか大変でしたが、そのおかげで色んな減量方法を試すことができ、絞り方の精度が上がっていったと思います。

いやー、感謝です^^

 

②ベストボディジャパン

 

ここはあまり深く書けないです^^;

その理由と詳細は、当時のブログをご覧ください。

 

 

そしてこちらは、3日前に突然オファーを頂き生放送に出演した、フジテレビのノンストップ!です。

 

 

③NY でモデル

いやー、今思うとぶっ飛んでるなと(笑)

 

とにかく「今しか行けないから行ってみたい!」だけが理由で、それ以外何も考えずに衝動で行動しました。

(以前妻に「日本一周行ってきていい?」って言ったら秒でダメと言われたのですが、 NY は OK 貰えました😂)

 

  • 英語も喋れない
  • 知り合いもいない(到着してから1人いることに気づきましたが)
  • Wi-Fiも持たない
  • 地図も持たない
  • ただ1ヶ月泊まる宿を決めただけ(Brooklyn)

という NY の旅。

 

詳しく知りたい方は当時のリアルタイムな感情と記録をブログに残していますので、そちらを見ていただければと思いますが、「 NY 来たからには何かしたい!!」という思いだけは強くありました。

(ノープランでしたがw)

 

 

そして運命は見方をしてくれました。

なんと NY のど真ん中、Manhattan(マンハッタン)で開催されるファッションショーのモデルとして、見ず知らずのデザイナーさんからスカウトされたのです。

 

 

(・・・一応身長は180cmちょいあるんですけどね^^;)

 

 

④パーソナルトレーニングジム Bodyke オープン

そして帰国後、これまた色々あってパーソナルトレーニングジムをオープンすることになりました(笑)

最初はメルマガから始まって、ダイエットセミナー、そしてジムのオープン、そんな流れでしたね^^

 

 

・・・そして、今に至るという感じです。

 

体が変われば、人生が変わる

 

ということで、僕のボディメイクの15年ほどをザザーっと書いてみましたが、いかがでしたでしょうか??

 

「自分も変われるかも」「やればできるんだ!」

そんな風に感じてもらえたら嬉しいです。

 

僕はもともと体重が120kg以上ありました。

だからきっと、あなたよりも何倍もマイナスからのスタートだったと思います。

 

僕にできてあなたにできないことはない。

そう本気で思っています。

 

今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです^^

 

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